2021/01/18

最近のコンパクトカー(その3):衝突回避機能

今回は安全装備です。

先ず、車を買い替えた主目的の「プリクラッシュセイフティー」すなわち「衝突回避」機能です。最近は軽自動車も含め、幅広く採用されています。マツダ2も全車標準装備になっています。


プリクラッシュセイフティーの説明イラスト
レーダーやカメラで先行車や前方の歩行者を検出して、衝突の危険があると判断した場合は警報を出し、それでも運転者がブレーキを掛けなかった場合は、コンピュータがブレーキを自動制御する仕組みです。ただ、衝突を100%回避できることが保証されているわけではなく、カタログには「衝突回避のサポート、または衝突被害軽減を図ります」と書かれています。当然、直前への飛び出し等に対しては間に合わないこともあり得るわけです。

これはどのくらい効くのか試してみたくなるのが人情ですが、車を買った時に「この機能を試すのはやめてください」と言われてますので、まだ実際に試してはいません。仕組みからわかる通り、運転者がブレーキを操作せず「このままでは衝突が避けられない」という時に働くものですので、本当の急ブレーキです。マツダの担当者によると「つんのめるくらいの急ブレーキ」だそうです。

機能はどんどん進化しており、最近のものは夜間の歩行者の検知精度の向上が図られていると書かれています。しかし、衝突を回避する基本的責任は運転者にあります。このような装備に頼らずに、十分に注意して安全運転をしようと思います。でも最後の砦として、この装備がついているのは、中期高齢者に近づきつつある私にとっては心強い限りです。

2021/01/15

アルプスの少女ハイジ

家内のホームページに『アルプスの少女ハイジ』の主題歌の『おしえて』をアップしましたので、『ハイジ』について書いてみたいと思います。

『アルプスの少女ハイジ』はスイスの作家ヨハンナ・シュピリによって1880~1881年に執筆された児童文学作品です。日本でも数多くの翻訳本が出版されています。スイスのデルフリ村という架空の村が舞台になっています。スイスを始め、ヨーロッパのいろいろな国で実写映画が作られていますが、何といっても日本人にはテレビ放映されたアニメ『アルプスの少女ハイジ』が有名です。

このアニメは世界中で好評を得て、世界各国で放映されましたが(私は会社に勤めていた頃、イタリアに出張した時に、ホテルのテレビでイタリア語に吹き替えられたものを見ました)、実はスイスのテレビでは放映されたことがありません。とは言え、お隣のドイツやイタリアで何回も繰り返し放映されていますので、近隣の国のテレビが自由にみられるのが当たり前のヨーロッパでは、このアニメを見たスイス人もたくさんいるようです。

このアニメは原作から外れているところもかなりあります。例えば、原作では「信仰の大切さ」が大きなテーマとなっているようですが、アニメでは宗教的な話はほとんど割愛されています。そんなところもスイスで放映されていない理由の一つかもしれません。また、セントバーナード犬のヨーゼフは原作には登場しません。セントバーナード犬はスイスの典型的なイメージということで使われたようです。

アニメのハイジはスイス人の持つハイジのイメージとはだいぶ違うようです。スイスのマイエンフェルトという村には『ハイジの村』があります。そこを訪れた時の写真です。我々の知っているかわいいハイジとはだいぶ違いますが、スイス人はこのハイジが大好きなようです。


『ハイジの村』の入り口の看板

『ハイジの村』の入り口の看板です。野性味いっぱいのハイジです。









再現したハイジの家


ハイジの家です。
もちろん入場料を取られます。









ハイジとペーターのお人形

家の中です。ハイジとペーターです。
看板のハイジよりはかわいいです。









庭にはおとなしいヤギがたくさんいました

おとなしいヤギがたくさんいました。
アニメに出てくるユキちゃんのような白いヤギはいませんでした。







日本語が書かれている看板

アニメのおかげで日本からの観光客がたくさんいるようです。案内板はドイツ語、英語、イタリア語と並んで日本語が書かれていました。













Wikipediaの以下のページを参考にしました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アルプスの少女ハイジ
https://ja.wikipedia.org/wiki/アルプスの少女ハイジ_(アニメ)



2021/01/11

糀と酵素について

甘酒のことをネットで調べていたら「生酵素」とか「酵素不足」とかいう、ちょっとあやしげなものがたくさん出てきましたので、少々長くなりますが、私の知っている範囲で解説したいと思います。あくまでも、私個人の意見です。

市販されている糀の一例
甘酒はお米と糀を使って作ります。糀には数多くの酵素が含まれており、それによってお米のでんぷんやタンパク質を糖分やアミノ酸に分解するのです。甘酒の場合、この酵素がうまく働く温度が50~60℃です。温度が低いと酵素の働きが低下します。また温度が高すぎると酵素が分解されてしまって、やはり働かなくなります。(厳密には「分解」されるのではなく、酵素の立体構造が不可逆的に変化してしまうのですが、分かりやすく「分解」と書きました)

それでは「酵素」とは何でしょうか?酵素とは生き物ではありません。決められた物質と決められた反応を起こすことのできる特殊なタンパク質です。生き物ではありませんから「生酵素」と「生」を付ける意味もありません。人間の体内には約2千種類の酵素があると言われており、それぞれ決められた反応を起こして生体を維持しています。例えば、唾液には「アミラーゼ」というでんぷんを分解する酵素があり、そのままでは人間が吸収できないでんぷんを吸収できるブドウ糖に分解してくれるのです。

酵素は体内の必要な場所で必要な時に必要なだけ作られるので、酵素不足になることはありません。ましてや「疲れやすい」=「酵素不足」なんてことはあり得ません。また酵素はタンパク質ですので、例えサプリで経口摂取したとしても、他のタンパク質と同様に消化されてアミノ酸に分解されてしまい、酵素のまま体内に取り込まれることは絶対にあり得ません。「酵素」のサプリというと何か特別なもののようですが、タンパク質がほんの少し入っているだけです。

それなのに、なぜ「酵素不足」とか言う言葉が広まっているかというと、イギリスの E. ハウエル氏によって1980年代に提唱された「酵素栄養学」で「体内で一生の間に作られる酵素の量は限りがあるので食べ物から補う必要がある」と言ったので、それに便乗して色々な会社がビジネスに利用しているからなのです。ですが「酵素栄養学」の正しさを科学的に証明する文献等は私の知る限りではありません。アメリカの食品医薬品局は2003年に、酵素のサプリメントの販売者に対し「酵素欠乏症」には科学的根拠がないとして警告を行っています。

また「生甘酒」という言葉も聞きますが、これは加熱していない甘酒ということのようです。「生甘酒」や「酵素が生きた甘酒」と聞くとより健康に良さそうな感じがしますが、それはイメージに過ぎません。甘酒は酵素が健康への何かの効果があるのではなく、酵素が作り出した栄養素が効果があるのです。従って出来上がった甘酒を加熱して酵素を分解させてしまっても甘酒の効果は変わりません。むしろ雑菌を死滅させて保存性を向上させます。


これを書くに当たり、主に下記のページを参考にさせてもらいました。

Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B5%E7%B4%A0
アグクル:https://agcl528.com/fermentation0523/
マルコメ発酵美食:https://www.marukome.co.jp/marukome_omiso/hakkoubishoku/20190509/10969/

2021/01/10

ホット甘酒

湯呑茶碗についだホット甘酒の写真
昨年8月に、夏に飲む「冷やし甘酒」がおいしいと書きましたが、冬に飲む熱々の甘酒も、もちろんおいしいです。

相変わらず、甘酒メーカーで週一くらいのペースで甘酒を作っています。ただ、昨年11月ころから甘みが薄く、ご飯の粒々も残り気味で、かつ出来上がりの表面が黄変するようになってきました。設定温度は60℃で変えていないのですが、どうも温度が高いように感じましたので測ってみたら70~72℃となっていました。やはり温度が高くて糀が失活して十分に糖化が進んでいなかったようです。

メーカーに問い合わせたところ「外気温が低くなると加熱が強くなるので、温度が高くなる傾向にはあるが、60℃設定で72℃というのは高すぎる。交換しますので、それで様子を見てください 」との回答でした。すぐに交換の新品が届きましたので、早速使って温度を測ってみたところ、60℃設定で65~67℃でした。新品でこれですので、故障ではなくこのような性能なのでしょう。ということで、設定を5℃下げて55℃にして作ってみました。実測で59~63℃で、とりあえずまたおいしい甘酒ができました。次はあと2~3℃下げて作ってみようと思っています。


私も世話人の一人になっている地元の愛宕神社では、毎年初詣の人のために熱々の甘酒を無料で配っていましたが、今年はコロナ感染防止のためにこれも中止となってしまいました。栃木県も感染者が急速に増えており、緊急事態宣言の対象区域に加えるように国に要請することを決めたようです。はやく終息することを祈ります。

2021/01/08

チロ(その30):夕食後の日課

とっくに夕食が済んだチロですが、我々の夕食が始まると、目がキラキラしてきます。我々の食事のところに飛んできて、チロ専用の減塩煮干しをもらい、その後にヨーグルトをねだります。ヨーグルトと言っても砂糖の入っていない酸っぱいプレーンヨーグルトです。一般的に傷んでいるものは酸っぱいので、動物は本能的に酸っぱいものは食べないと聞いたことがあるのですが、チロは酸っぱいプレーンヨーグルトが大好きです。おかげで、我が家の冷蔵庫には黄色い値引きシールの貼られたプレーンヨーグルトが常にストックされています。


引っ張りっこ。かなり力があります。
それが済むと、廃棄予定のタオルや靴下の入ったカゴから何かを持ち出して、引っ張りっこの催促です。時々、台所の雑巾も持ち出します。体重ちょうど10kgですが、床がフローリングと違って滑らない絨毯ですので、四つ足で踏ん張るとそれなりの力があります。油断すると負けてしまいます。




もっと遊ぼうよとの催促
これで終わってくれればいいのですが、まだ遊び足りないと別の物を持ってきます。昨日はチーズの入っていた空容器を見つけてきて、もっと遊ぼうよとの催促でした。気づかないふりをしていたら目の前まで持ってきした。ここまではかわいいのですが・・・




本気で引っ張りっこをして興奮してます
本気で引っ張りっこをして興奮してくると、鼻筋を立ててすごい顔と声になります。かなりの迫力です。これでも怒っているのではなくうれしくて喜んでいますので、手を出しても(一応は)大丈夫です。尻尾はブンブンで、耳はぺったんこの飛行機耳です。




満足してお寝んね
満足すると私がこたつに入っている隣に来てひと眠りです。遊んでもらったので、義理でも飼い主にお礼をしなければないと思っているのでしょう。触られるのが嫌いなチロですが、こういう時は触っても逃げません。でも、飼い犬っぽいのはここまでです。

ひと眠りすると、次は例の『犬をダメにするクッション』に移動してお休みモードです。そうなるといくら呼んでも知らんふりで振り向きもしません。全くのマイペースです。





2021/01/06

最近のコンパクトカー(その2):シートヒーター

シートヒーター類のスイッチ
オプションの安全装備・快適装備をほぼ全てつけたマツダ2を購入して1ヵ月過ぎました。それぞれの装備について、実際に使ってみての個人的な感想を一つずつ述べてみたいと思います。安全装備・快適装備のついた車への買い替えを検討されている方の参考になれば幸いです。

前回、ドライビングポジションメモリー付き電動パワーシートについて書きましたので、今回も快適装備について述べてみたいと思います。

私のマツダ2の運転席と助手席にはシートヒーターがついています。これは今のような寒い時には想像していたよりも快適です。一部の電気自動車を除いて、車の暖房は、熱くなったエンジンの冷却水に送風ファンで風を当てて、それを車内に送り込んで温める仕組みになっています。すなわちエンジンが熱くなって、冷却水も熱くならなければ暖房が効かないのです。ですから、エンジンをかけてからしばらくしないと暖かくなりません。これは寒さの厳しい時は結構つらいものです。ところがシートヒーターがついていれば、スイッチを入れてほんの数秒でシートが暖かくなります。シートが暖かければ、暖房が効かなくても十分快適です。冬専用の装備ですが、つける価値は十分にあると判断します。

写真の上の一番左のランプはステアリング(ハンドル)ヒーターです。ハンドルにもヒーターがついていて、スイッチを入れると暖かくなります。

余談ですが、個人的にはマツダ2のこのダイヤル式の空調コントロールを気に入っています。プリウスは、例えば温度設定は設定上下ボタンがあって、それを押すと設定値がディスプレイにデジタル表示されます。設定を行うところと、それが表示されるところが別なのです。それと比べると、ダイヤル式は設定するところと表示されるところが同じなので直観的かつ素早くできます。やはりアナログ人間なのでしょうか?

前回の繰り返しになりますが、マツダ2はマツダの普通車の中で一番小さい車です。別な言い方をすると、マツダの普通車の中で一番安い車です。それにこれだけいろいろなオプションがつけられるようになるとは、つい数年前までは想像も出来ませんでした。 

2021/01/04

漆器

三が日が過ぎました。日本海側は大雪で大変なようですが、当地は穏やかな三が日でした。でもコロナは相変わらず猛威を振るっています。行動制限だけで抑え込むのはもう難しい段階に来ているのではないでしょうか?ワクチンの早い接種が待たれます。

我が家は毎年お正月には、少し華やかな漆器のお椀でお雑煮をいただきます。それだけでお正月らしい気分になります。でも、漆器は正月のようなハレの日に使うだけでなく、普段に使うのも良いものです。

だいぶ前になりますが、2008年に家内と能登を旅行した時に輪島の漆器店に立ち寄り、そこで見た汁椀を一目で気に入って、ペアで購入しました。それから毎日欠かさず使用していたのですが、9年半使用したところで、ちょっとした失敗で、私のお椀にひびを入れてしまいました。送り返して診てもらったところ、木地は割れていないので塗り直せば大丈夫とのことでした。愛着のあるお椀なので、塗り直してもらうことにしました。

塗り直して戻ってきた時の写真
待つこと半年、修理されて戻ってきた時の写真です。約2年前です。写真の説明は間違いではありません。艶のないのが塗り直してもらった私のお椀で、つやつやの方がこの時点で約10年、毎日使用していた家内のお椀です。写真をクリックして拡大すると、違いが分かりやすくなると思います。


塗り直してから2年経った現在の写真

それから、ほぼ2年経った現在の状況です。艶のなかった私のお椀も、家内のに負けないくらい良い艶になりました。特別な手入れはしておらず、使ったら普通に中性洗剤で洗って布巾で拭いているだけです。毎日丁寧に洗ってくれる家内に感謝です。




漆は自然界最強の塗料と言われています。蒔絵や沈金などの入った工芸品としての漆塗りも素晴らしいですが、漆器は普段使いでこそ真価を発揮するものだと思います。漆器は使うほど育つと言われていますが、その通りだと思います。特に輪島塗は、お椀の縁など木地の損傷しやすい部分に麻布を漆で貼る「布着せ」を行っていますので、とても丈夫で安心して使うことが出来ます。通常では縁が欠けたりする心配はありません。万が一欠けたりしても修理してもらえます。電子レンジで使うことは出来ないという欠点はありますが、最高の食器です。


毎日使っている輪島塗の湯呑茶碗
実はこのお椀を買った時に、一緒に湯呑も買いまして、こちらも毎日使っています。漆器の湯呑はあまり見かけませんが、本体は木ですので、熱いお茶を入れても持つところは全く熱くならず、とても使いやすいです。12年経ちますので、さすがに内側は茶渋がついていますが、外側はキズ一つなく艶も良く出ています。陶器と違って割れる心配もないので、一生使えそうです。


2021/01/01

チロ(その29):初日の出

白柴チロと初日の出
お天気が心配された元旦でしたが、西那須野地区では、少し雲はありましたが、きれいな初日の出が見られました。


写真は我が家のすぐ近くの陸橋の上からです。ここは結構良い初日の出ポイントで、毎年かなりの方が集まっています。今年も『密』になるほどではありませんでしたが、結構な数の方が来ていました。ワンコも何匹か来ておりまして、チロは友好的に初クンクンと、ちょっと元気よく初ガウガウをしてきました。

 

チロ(その28):明けましておめでとうございます

白柴チロが保護されたばかりの5年前のお正月の写真
明けましておめでとうございます。

チロのお正月の写真ですが、お正月はお正月でも、チロが保護されたばかりの5年前のお正月の写真です。獣医さんの診断では1歳になったばかりとのことでした。すっかり家族のような顔をして座っていますが、12月初めに保護して、保健所と警察に迷子犬の届けを出しているところですので、まだ我が家の飼い犬にはなっていません。

隣は昔買ったお人形です。

 

2020/12/28

チロ(その27):お正月を迎える準備ができました

お正月の飾りをつけた白柴チロの家
もうすぐお正月ですので、チロの家にもしめ飾りと門松を飾ってみました。これでチロは、お正月を迎える準備は万端です。


「お年玉に何をもらえるかなぁ。今から楽しみだワン!」

2020/12/22

木星と土星が約400年ぶりに大接近(その2)

コンデジでやっと土星のリングが写りました
昨日に引き続き、写真にチャレンジしてみました。昨日とは位置関係が変わって、木星の横に土星が位置しています。露出をいろいろと変えながら撮ったら、やっと土星のリングが写りました。写真をクリックすると大きくなります。まあ、コンパクトデジカメではこの辺が限界かなと思います。

撮影データは以下の通りです。
・カメラ:SONY DCS-HX60V
・ISO感度:80
・焦点距離:129mm(35mm換算で720mm)
・絞り:F6.3
・シャッタースピード:1/5秒

 

2020/12/21

木星と土星が約400年ぶりに大接近

木星と土星が大接近です。現在の見かけの角度は約0.1度で、これは月の直径の約1/4です。ここまで接近するのは1623年以来ですので397年ぶりです。1623年はガリレオが望遠鏡を作って木星の4つの衛星を発見した10年くらい後ですが、もしガリレオがこの接近を見ようとしても、この時は両惑星とも太陽の近くだったので、見ることは難しかったと思われます。実は2000年にも、これほどではありませんが、木星と土星は接近したのですが、この時も太陽の近くだったので見られませんでした。ここまで近く、さらに観測できるものとなると、1226年までさかのぼらなければならないそうです。次にこの近さでまで接近するのは2080年の予定です。

木星と土星の接近をコンデジで撮ってみました
最接近は22日の午前3時頃ですが、日本ではその時は地平線に沈んでしまっていて見られません。日本で見られるのは日没後から18時半ころまでです。左の写真は本日17時25分に我が家の庭から撮ったものです。望遠鏡は持っていないので、コンパクトデジカメのズームで撮りました。下が木星で上が土星です。安いデジカメではこのくらいが限界ですが、ひいき目で見ると上の土星は何となくリングが写っているようにも見えます。


まだしばらくの間は2つの惑星が接近している姿が見られますので、日没後に南西の空の地平線に近い低い位置を探してみてください。18時半ころには沈んでしまいますので、日没直後がお勧めです。木星はとても明るいので、比較的容易に見つけることが出来ると思います。夜空で一番明るい金星は今は明け方に出て、夕方は見えませんので、木星が一番星です。視力0.5以上あれば肉眼でも2つに分かれて見えるでしょう。私は乱視なので残念ながら肉眼では2つには見えませんでした。

星図や惑星の位置を調べるアプリはたくさんあります。パソコンの場合は、簡単に調べるなら国立天文台暦計算室の「今日のほしぞら」が便利です。観測場所と時間を選べばその時の星座や惑星の位置が表示されます。URLは下記のとおりです。もっと高機能なソフトもたくさんありますので興味のある方は調べてみてください。

冬至

冬至のイメージのイラスト
今日12月21日は冬至です。昼間の時間(日の出:太陽の上縁が地平線にかかった時 ~ 日の入り:太陽の上縁が地平線に隠れた時)が一年中で一番短い日です。ここ、西那須野では今日の日の出は6時45分16秒、日の入りは16時30分22秒で昼間の長さは9時間44分26秒です。ちなみに今年の夏至の日(6月21日)の昼間の長さは14時間48分07秒ですので、なんと5時間03分41秒も差があります。

昼間の長さは冬至の日が一番短いですが、日の出が一年中で一番遅く日の入りが一番早いというわけではありません。この冬で日の出が一番遅いのは来年の1月6日で6時50分13秒、日の入りが一番早いのは12月6日で16時26分30秒です。ですから、もう夕方は4分近く日が伸びています。

以上の時刻は高精度計算サイト(http://keisan.casio.jp/exec/system/1236677229)を使って計算したものですが、空気の屈折を厳密に計算しておりませんので数秒の誤差が入っています。(6月21日の「夏至」の記事を参照ください)


冬至は1年で最も昼が短いということは、翌日から昼が長くなっていくということで、太陰太陽暦(いわゆる旧暦)では冬至が暦を計算する上での起点、すなわち元旦でした中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから、陰が極まり再び陽にかえる日という意の「一陽来復(いちようらいふく)」といって、冬至を境に運が向いてくるとしています。

と言うことで、冬至にはいろいろな行事や習慣があります。「冬至祭」を催す神社もたくさんあります。私の田舎では「冬至唐茄子(とうなす=かぼちゃのことです)」と言ってかぼちゃの煮物を食べます。「冬至」と「唐茄子」は音が似ているのでゴロ合わせかと思っていましたが、実は全国的に冬至には「ん」のつくものを食べる習慣があるようです。なぜ冬至の日に「ん」のつくものを食べるようになったのかというと、運気が一番低い冬至に「運」がつくように「ん」のつくものを食べるようになったとか、「いろはにほへと」の最後が「ん」だからとか、幾つかの説があるようです。なぜかぼちゃかは、かぼちゃは「南瓜(なんきん)」とも言いますので、陰(北)から陽(南)へ向かう冬至に最もふさわしい食べものになったと言う説が有力です。またかぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や脳血管疾患予防に効果的で、冬に栄養をとるための昔からの知恵でもあるようです。

かぼちゃ(なんきん)の他に、にんじん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん、かんてんを合わせて「冬の七種(ななくさ)」と言います。草ではないので「七草」ではなく「七種」と書きます。うどん(饂飩)を「うんどん」と読むと、全て「ん」が2つ入っています。運盛りといって、縁起をかついでこれらを食べるところもあるそうです。寒天は別として、あとの6種を入れた「ほうとう」などはおいしそうですね。1種足りなければ大根を入れれば、とりあえず「七種」になります。

また、冬至の日は「柚子湯」が欠かせません。「柚子湯」は「一陽来復」の運を呼びこむ前に、厄払いするための禊(みそぎ)として身を清めるためのものだったようです。冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないと考えられました。また冬至と「湯治(とうじ)」をかけて生まれたという説もあります。柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果があります。また、芳香によるリラックス効果もありますから、元気に冬を越すためにも大いに役立ちます。我が家の柚子は昨年は大豊作だったのに今年は不作ですが、今夜の柚子湯」の分くらいは何とかなりそうです。

後半部は以下の記事などを参考にさせていただきました。

2020/12/17

チロ(その26):雪

雪の中、登校する中学生を見つめる白柴チロ
昨日初雪が降りましたが、今朝も起きてみたら薄っすらと雪が積もっていました。

昨夜は外の新居ではなく、居間の例のクッションで寝たチロですが、雪の中に飛び出して行ったっきり戻ってきません。中学生の登校を見守ったり、雪の上を歩き回ったりとなかなか忙しそうです。何度も往復しているので、チロの足跡だらけになってしまいました。冬毛が生え揃ってなくて、ストーブの前が好きで、態度が猫っぽくても、やはりこのくらいの寒さは平気なようです。うっすらと雪が積もった庭を歩き回る白柴チロ


 

2020/12/16

チロ(その25):まだ冬毛が生え揃いません

ストーブの前で寝ている白柴チロ
チロは昼間はほとんど暖房の効いた部屋の中にいて、リードを外してフリーになると、時々このようにストーブの前で寝ています。猫の生まれ変わりなのかもしれません。性格も猫っぽいですし…。こんな生活をしていますので、少しはモコモコしてきましたが、まだ冬毛が完全には生え揃っていません。

チロは最近は夜も例の『犬をダメにするクッション』で寝ていることが多いのですが、どういう訳か、昨夜はこの冬一番の寒さの中、外に出て行って久し振りに新居で寝ました。冬毛が生え揃っていなくてもさすがに寒さに強い日本犬です、と言いたいですが、この写真のような姿を見ていると言い切る自信がなくなります。
 

2020/12/12

来年の節分は124年ぶりに2月2日

立春の推移グラフ
家内が「来年の節分は2月2日なんだって。節分って2月3日だと思っていたのに」と言ってました。節分は立春の前の日です。実は立春は固定ではなく動きます。従って節分も動きます。とは言え、昭和59年(1984年)から今年まで、ずっと立春は2月4日でしたので、ここ37年間、節分もずっと2月3日だったわけです。立春が2月3日になるのは、明治30年(1897年)以来124年ぶりです。ですが、左のグラフの通り、来年からしばらくは「2月3日→2月4日→2月4日→2月4日→2月3日→2月4日…」というパターンを繰り返し、次第に2月3日が主になってきます。(グラフをクリックすると大きくなって見やすくなります)


この理由は、地球が太陽の周りを一回転するのにかかる時間(1太陽年)が365.2422日と中途半端な日数になっているからです。これは約365日と1/4なので、現在の暦では1年を365日とし、4年に1回をうるう年として366日にして補正しています。しかしこれでは1年が365.25日となり、1年につき365.25日 - 365.2422日 = 0.0078日(11分強)補正しすぎていることになります。従ってこの分を補正するために、西暦年が100で割り切れる時は平年、ただし400で割り切れる時はうるう年と定めています。これにより400年間での平均は365.2425日となり、太陽年との差がほぼなくなります。


主な節気の推移を表にしたものです。

そのような訳で、うるう年の補正を行って長い期間では太陽年とほぼ一致するようにしていますが、毎年毎年で見るとずれが生じるわけです。ということで、上の表のように立春がずれてきて、とうとう来年は2月3日になり、節分が2月2日になるのです。参考までにここ数年の主な節気の推移の表もあげておきます。節気とは地球が公転軌道上の定められた位置に来た時の日にちですので、立春が1日早くなるからと言って、他の節気も揃ってズレるわけではありません。


詳しく知りたい方は国立天文台の、下記のページを見てください。

節分の日が動き出す:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2021_2.html

秋分の日が動き出す:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2012_2.html

2020/12/08

最近のコンパクトカー(その1):電動パワーシート

マツダ2の運転席の電動パワーシートのスイッチ
最近、高齢者による自動車事故がたくさん報道されています。中でも、ブレーキとアクセルの踏み間違いと思われる事故が多発しています。


私も中期高齢者に近づいており、娘からも心配されていますので、チロ専用車の先代プリウスには、トヨタ純正の後付けの『踏み間違い加速抑制システム』を取り付けました。これは国でも普及を進めており『サポカー補助金』の対象となっています。


セカンドカーとして使っているマツダのデミオディーゼルは、衝突防止装置や後側方車両接近警報装置などの最新の安全装備を全て付けた新車に買い替え、12月5日に納車されました。安全装置だけでなく、快適装備もフルオプションで付けたのですが、中でも運転席のドライビングポジションメモリー付き電動パワーシートには感激しました。


一昔前でしたら、電動パワーシートはクラウンの中級グレード以上でなければお目にかかれないような装備でしたが、今はマツダでは普通車の中で一番小さいマツダ2(昨年、デミオがマイナーチェンジして名前がマツダ2に変わりました)でもオプションで付けられます。しかも、これはただのメモリー付きではなく、リモコンキーにも登録できるのです。どういうことかと言うと、今の車はリモコンキーが当たり前で、通常予備も含めて2個付いてきますが、1個目のキーにはポジション1を、2個目のキーにはポジション2を登録します。ポジション1は私に、ポジション2は家内に合わせてセットしておき、私が運転する時は1個目のキーを、家内が運転する時は2個目のキーを使い、解錠してドアを開けると、運転席がそれぞれのキーに登録したポジションに移動するのです。すなわち、2人で運転しても、その都度運転席の位置調整をしなくてもいいのです。これは思ったよりも便利な機構です。トヨタ・ホンダ・日産もまだこのクラスにはこの機構を導入していません。なくても困るものではありませんが、あると楽しくなります。


マツダ2ですが、昨年マイナーチェンジをしたとは言え、基本設計は2014年に販売開始された4代目デミオなので、同じコンパクトカークラスでは今年新登場して以来販売台数ダントツ1位のトヨタのヤリス、今年フルモデルチェンジしたホンダのフィット・日産のノートと比べると、安全装備は問題ないとは言え、ディスプレイやカーナビ関係は設計の古さは否めません。特にオペレーターとつながったりカーナビの地図を都度自動更新できるコネクト機能は出遅れています。しかし、他のコンパクトカーはどうしても足元が窮屈なのですが、唯一マツダ2(デミオ)だけはアクセルペダルが右足を自然に伸ばした位置にあり、ブレーキへの踏みかえも楽で、長時間運転しても足が疲れません。一つ上のクラスの車のようなドライビングポジションをとることができます。この点だけでも私はマツダ2を選びます。それに加えてディーゼルのフィーリングが大好きなので、同じグレードのガソリン車と比べるとかなり高くなるのですが、またディーゼルを買ってしまいました。
 

2020/12/06

チロ(その24):犬をダメにするクッション

『犬をダメにするクッション』に寝ている白柴チロ

伸縮性のある生地のクッションカバーの中に、非常に細かいビーズが入ったクッションは、座る人の身体に合わせて形が変わりフィットするので座り心地がとても良く、また、どんな姿勢にもフィットするので座る以外に寝ころんだり様々な使い方が出来ます。ひとたび座ると快適すぎて「もう立ち上がれない」、「ダメになる…」という声が相次ぎ、『人をダメにするクッション』という呼び名が定着しました。私の知る限りでは無印良品が一番最初に商品化し、とても評判が良かったので、今ではそれをまねたものがたくさん出ています。


ご多分にもれず我が家にもあるのですが、チロがこれを気に入って、最近は自分のベッドには行かず、ここを寝床にしています。前足を使って形を整え、グルグル回って寝心地を確かめ、気に入らないとまた足で形を整えて、最終的にはこの写真のようにすっぽり収まっています。ここで寝ている時はよほど気持ちが良いらしく、いくら呼んでも動こうとしません。『犬をダメにするクッション』です。結構な値段したのですが、チロに取られてしまいました。

2020/11/30

今夜は月食(半影月食)です

我が家の2階から撮った今日の月食の写真
今日は月食です。しかし月食とは言っても地球の本影に月が入る本影月食ではなく、半影に入る半影月食なので月の一部がグラデーションのように少し暗くなるだけです。左の写真は食の最大から少し過ぎた19時10分に我が家の2階から撮ったものです。左上が暗くなっているはずなのですが、肉眼で見ても、写真に撮って見てもほとんどわかりません。


次に日本で見ることのできる月食は来年の5月26日で、これは完全に月が隠れる皆既月食です。皆既の時間は20時11分~20時25分です。


月食について少し詳しく知りたい方は下記の国立天文台のページを見てください。本影月食と半影月食の違いなどについても説明があります。

https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html
 

チロ(その23):那珂川河畔公園

地元那須塩原市の那珂川河畔公園に、白柴チロを連れて行ってきました
11月15日のテレビ東京18時30分からの「池の水全部抜く大作戦」で地元那須塩原市の那珂川河畔公園の池をやってました。たくさんの外来魚が捕獲されました。池に外来魚を放流するのはやめてもらいたいものです。
 

というわけで、今日は天気も良かったので、池のその後がどうなったか、チロを連れて、お弁当を持って見に行ってきました。池はとてもきれいになっていて、たくさんの鯉が泳いでいました。また鴨もたくさんいました。


チロも大好きな缶詰をもらってペロリと平らげました

チロはたくさんの落ち葉が気に入ったようで、ガサガサと落ち葉をかき分けて遊んでいました。みんながお昼を食べている時にはチロも大好きな缶詰をもらってペロリと平らげました。