2023/09/22

綿花(コットンフラワー)その後

綿花が咲き終わりました。綿花と言っても花ではないので「咲き終わりました」という表現はおかしいですが、咲いた花から種ができてフワフワの綿花ができました。買ってきた種には栃木県産の和綿在来種と書かれていましたが、真岡あたりで採れたものでしょうか?真岡では真岡木綿を復活させて、綿花の栽培、糸つむぎ、染色織り上げまで一貫して手作業で行っています。先日テレビで紹介されていました。とても評判になっているようです。



枝についている綿花は家内が昨年お飾り用に買ってきたもので、右下の小さいのが家で採れたものです。枝の太さも違いますし綿花の大きさも全然違います。出来た種の数も家内が買ってきたものは一つの花につきほとんどが5つですが、家で採れたものはほとんどが3つです。種についている綿の繊維の量も違います。プランターで育てた影響か、種類が違うのかどちらなのか分かりません。昔、アメリカから持ち帰った種で育てた時は、結構大きくて感激した記憶があるので、種類の違いだと思うのですが・・・。和綿は控えめな性格なのでしょうか。来年このお飾り用から採った種と、買ってきた和綿の種の両方を育ててみればはっきりすると思います。

上記の真岡木綿のように手工芸品として作られているものはありますが、現在日本での木綿の自給率は実質0%です。歴史を紐解くと、明治時代に政府は国内の木綿を原料に、産業革命をいち早く達成したイギリスの綿糸紡績機械と工場生産を導入して、国内綿業の発展を目指しました。しかしイギリスの綿糸紡績機械は繊維の長いインド綿用に作られており、繊維の短い和綿には使えなかったのです。そして明治政府の政策もあり、安いインド綿が輸入され、機械で大量生産されるようになると、機械が使えず手作業で細々と作っている日本の綿産業ではコスト的に歯が立たず、結局和綿栽培は衰退してしまったのです。

綿のように生活必需品を100%輸入に頼っていて大丈夫なのでしょうか。日本は食料自給率も38%と先進諸国の中では最低水準です。これだけ世界情勢が不安定ですと、将来も安定して輸入できるという保証はありません。心配ですね。