2021/07/28

土用の丑の日:うなぎのせいろ蒸し

今日は「土用の丑の日」です。今朝、台風8号が石巻付近に上陸したとのことですが、この辺は台風の影響は全く感じられず、ほぼ無風の晴天です。この後、暑くなりそうです。

昨年も書きましたが、土用の丑の日と言うと「うなぎ」というのが定番化しています。うなぎ料理と言えば「かば焼き」、名古屋の「ひつまぶし」などが有名ですが、私も家内も、一番好きなのは福岡柳川名物の「せいろ蒸し」です。

私は、昔、久留米に単身赴任していたことがありまして、その時初めて「せいろ蒸し」を食べて感激しました。柳川の名物ですが久留米市内にも「せいろ蒸し」の専門店があり、結構頻繁に通っておりました。当時はうなぎが今ほど高価ではなく、ぜいたく品ではない価格でした。家内や子供たちが来ると必ずと言っていいほど連れて行き、家内も大ファンになりました。今でも、九州に旅行すると、必ず柳川によって「せいろ蒸し」を食べます。鹿児島や宮崎に旅行した時も、帰りにわざわざ柳川に寄りました。

九州の筑後地方以外では馴染の薄い「せいろ蒸し」ですが、調理方法は蒲焼のタレをまぶしたご飯に、うなぎの蒲焼と錦糸玉子を乗せて、せいろで蒸す料理です。蒲焼にして香ばしく焼き上がったうなぎをさらに蒸すことによって、うなぎはふっくらと柔らかに。そして、ごはんにはうなぎのタレの旨味がしっかりと染み込みます。最後に底のすのこ(正式名称は「ハゼ」と言うらしいです)の間に必ずタレのしみ込んだご飯つぶが挟まります。家内は(私もですが)それをお箸で一粒ずつ取って、一粒残さず食べるほどおいしいです。

お店で出てくるせいろ蒸し

【 お店で出てくる時のイメージ写真です 】

せいろ蒸しの容器

【 底のすのこ(ハゼ)の間にご飯つぶが挟まります 】

という方法なので、家庭で作るのは難しいですが、近年は柳川の専門店数軒が通販を行っており、取り寄せて食べることができます。ネットまたは電話で注文すると冷蔵のクール便で届きます。それを電子レンジで温めて食べます。お店で食べる出来立てのものには及びませんが、十分おいしくいただけます。我が家でも年一度くらい取り寄せています。毎年、味の違いを楽しむために、別のお店から取り寄せており、今年は老舗の「若松屋」さんにしました。土用の丑の日の混雑を避けて、先週届けてもらっておいしく食べました。

通販で取り寄せたせいろ蒸し

とてもおいしいのですが、ネックはやはり料金です。うなぎの値段が毎年のように上がっているのに加えて、九州からここまでのクール便の料金がかかりますので、頻繁に頼む訳にはいきません。まあ、夏に一度くらいが適当です。