2020/08/30

ひぐらし(その2)

 以前(7月25日)のブログに「夏の終わり頃に鳴くひぐらしの声を梅雨の最中に聞くとは・・・」、「俳句でも蝉は夏の季語なのに、ひぐらしは秋の季語」と書きましたが、その後気象庁が各地で行っている生物季節観測の項目の中に『ひぐらしの初鳴き』があるということを知りました。

気象庁が行っている生物季節観測というと『さくらの開花日』くらいしか知らなかったのですが、調べてみるととてもたくさんの項目があります。蝉の初鳴きだけでも『あぶらぜみ』、『くさぜみくまぜみつくつくほうしにいにいぜみはるぜみひぐらしみんみんぜみ』と8種の蝉について観測しています。その他『うぐいすの初鳴き』や『えんまこおろぎの初鳴き』、植物では『あじさいの開花』や『ひがんばなの開花』などたくさんあります。詳しくは気象庁の下記のページを見てください。

https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/index.html


そこでここから一番近い宇都宮気象台で観測された5種のセミの初鳴きの日を比べたところ意外なことがわかりました。1953年~2019年の67年間のデータです。


ひぐらしは夏の終わり頃の夕方に鳴くと思っていたのですが実は結構早くから鳴いていて、むしろ『みんみんぜみ』や『あぶらぜみ』や『つくつくほうし』のほうが初鳴きはずっと遅いのです。私の思っていた順序は『あぶらぜみ』と『みんみんぜみ』→『つくつくほうし』→『ひぐらし』だったのですが、実際は違いました。「カナカナカナ・・・」と言う物悲しそうな鳴き声で勝手に夏の終わりを連想していたようです。ちなみに俳句ではつくつくほうしも秋の季語です。