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2024/09/25

中秋の名月の写真を見直してみたら土星の輪が写っていました

今月17日の中秋の名月と土星の写真ですが、17日に載せているものは解像度を落としてあります。元の写真はの解像度はもっと高いです。ちょっと気になることがあって元の写真を見てみました。

元の写真です

明るさとコントラストを調整して
土星を見えるようにしました

その土星の部分を拡大してみました

拡大してみると、ぼんやりとですが斜め45°に傾いている「輪」が写っていました。月を撮るのが目的だったので土星は気にしていなかったのですが、もっとズームをかければ土星がもう少しはっきりと写ったのではとちょっと残念に思っています。

2024/09/17

今夜は中秋の名月です。月と土星が大接近。

今夜は中秋の名月です。雲はほとんどなく、我が家の庭からはとてもきれいに見えます。下の写真は先ほど20時少し過ぎに撮ったものです。例によって安いコンパクトデジカメで撮影しました。


昨年の中秋の名月は満月でしたが、今年は満月ではありません。満月は明日です。意外と思われるでしょうが、中秋の名月は満月でない時の方が多く、この次中秋の名月が満月に当たるのは2030年です。そのあたりの理由については以前に書いた下のブログを参照ください。



実は、今夜は月と土星が大接近しておりまして、この時間なら月の右上の月の直径くらい離れたところに1等星くらい明るい土星があるはずなのですが、月が明るすぎて目では全く見えません。写真では1等星が写るくらいの露出にすると月が明るく写り過ぎてフレアを起こしてしまいます。ほぼ満月の月は星と比べて明るすぎるのです。

こんな状態になってしまいます

何とかならないものかと考えて、少し露出オーバー目に撮影して、写真加工ソフトで暗い所をノイズが出ないギリギリまで明るくしてみたら、かろうじて土星が写っているのを確認できました。



以前(2022年11月8日)に皆既月食の時の天王星食を写真に撮りましたが、皆既月食で月が暗かったので天王星を撮ることが出来ました。ほぼ満月のような明るい月の時に星を撮るのは難しいです。

2024/05/12

オーロラ

5月8日から11日にかけて、太陽表面で最大クラスのフレアが7回発生しました。このクラスのフレアが連続して7回も観測されたのは初めてだそうです。それにより放出されたガスや荷電粒子が11日に地球に到達し、磁気嵐が観測されているそうです。

この影響で普段は高緯度でしか見られないオーロラが北海道や北陸でも観測されたとのニュースがありました。とは言っても肉眼で見るのは難しく、写真で長時間露光するとうっすらと写る程度のようです。この磁気嵐はあと数日は続く見込みで、人工衛星の障害やGPSへの影響、短波通信への障害などが心配されています。強い磁気嵐が来ると地磁気の変動が起きて送電網に影響を与えることもあります。有名なところでは1989年3月にカナダで600万人以上に影響を与える大規模停電が起き、完全復旧に数ヵ月かかった事故がありました。

強い磁気嵐の時はオーロラ爆発と言われる非常に活動的なオーロラが見られることがありますが、残念ながら今は北欧やアラスカなど北半球の高緯度地方は白夜に近いので夜も明るく、オーロラ観察には向きません。私はオーロラ爆発はテレビでしか見たことがありませんが、普通のオーロラは北欧に2回見に行って、運良く2回とも見ることが出来ました。

1回目は2011年1月、スウェーデンのアビスコです。ここは1泊だけで、その日は午後からずっと吹雪いてあきらめていたのですが、夜中に奇跡的に突然雪が止んで空が晴れ渡り、そこに結構強いオーロラが見えていました。




2回目は2012年12月、フィンランドのユッラスです。これは団体ツアーでユッラスに4泊しました。1日目・2日目は空振りでしたが、3日目に弱いオーロラが出て、最終日4日目に無事に見ることが出来ました。とても長時間出ていて、寒い中で4時間くらい見ていました。



オーロラの終りかけにみんなで記念撮影。
フラッシュを焚くと雰囲気が壊れるので、
みんな動かずに長時間露光で撮りました。

帰り道、道端の温度計は-16℃でした。

例によって、高級一眼レフなどではなく、コンパクトデジカメでの撮影です。あまり感度を上げられないので長時間露光しています。全部絞り開放でアビスコのは15秒、ユッラスのは30秒です(温度計の写真は除きます)。

オーロラは写真では緑色に写っていますが、カメラと目では色に対する感度が違うため、肉眼ではほとんど白色にしか見えません。強いところが少し緑っぽく見える程度です。弱いオーロラはぼんやりした白い雲を見ているのと変わりありません。しかし白色でもオーロラがカーテンのようにゆらゆら揺れたり電気が点滅するようにチカチカする様はとても神秘的でいつまで見ていても飽きません。

2023/12/14

冬至はまだですが・・・

今年の冬至は12月22日ですが、日の入りが一番早いのは12月6日でした。昨日はそれから比べると約1分日が延びています。まだ体感できるほどではないですが、日暮れが遅くなるというのは、気分的に明るくなります。ちなみに、日の出が一番遅いのは来年になってからで1月7日です。これから夕方はどんどん日が延びて行きますが、朝が早くなるのははまだまだです。 下の写真は今朝のちょうど6時です。東の空は白みかけていますが、まだ真っ暗です。空にポツンと明るく見える星は明けの明星「金星」です。


写真の明るさは露出で自由に変えられますが、前のスーパーの自販機の明るさから見て、このくらいが目で見た感じにほぼ合っていると思います。

今夜半から明日の明け方にかけて三大流星群の一つ「ふたご座流星群」がピークとなります。昨日が新月でしたので月明かりがなく、とても良い条件なのですが、残念ながら夜になると雲が出る予報です。「ふたご座流星群」はピーク前後でも結構流れます。今朝早朝、この写真を撮る前に少し空を眺めていたのですが、残念ながら見られませんでした。

月明かりがないとはいえ、今は街の灯りが明るくて、街中では流れ星を見るのが苦しいです。昔は完全防寒装備で灯りのないところまで流れ星を見に行ったこともありましたが、後期高齢者になった今はそこまでの気力がありません。誰かが撮った動画で我慢することにしましょう。


2023/10/08

上弦の月・下弦の月、どっち向き?

一昨日のキンモクセイの写真のところに「下弦の月」と書きましたが、ちょっと雑学的な蘊蓄を述べたいと思います。

月は約29.5日の周期で「新月」→「上弦の月」→「満月」→「下弦の月」→「新月」と変化します。「上弦の月」と言うからには、月を弓に見立てた時に弦(つる)が上に、「下弦の月」の場合は弦が下にあるわけですね。それでは下は月の出直後の写真ですが「上弦の月」「下弦の月」のどちらでしょうか?


次は月が天頂近くに行った時の写真です。「上弦の月」「下弦の月」のどちらでしょうか?
 

答えは、どちらも「下弦の月」です。特に上の写真は弦が上にあるのに「下弦の月」はおかしいのではないかと言われそうですが、下のイラストを見てください。


「上弦の月」「下弦の月」というのは月が沈む時の向きなのです。月はぐるっと回転しますので、「下弦の月」は月が出る時は弦が上向きなのです。

夕方に天頂付近に半月があったら「上弦の月」、明け方にあったら「下弦の月」です。向きの覚え方は、私は「上弦の月」は「上」ですから「う」で右側が丸く、「下弦の月」は「下」ですから「し」で左側が丸いと覚えました。「し」の丸いのは左側じゃなくて下側だろうなどと突っ込まないでください。

ちなみに、昨夜深夜、我が家の庭から見た月です。月齢22日で「下弦の月」を過ぎたばかりです。薄雲がかかっていたので少し不鮮明です。




イラストは「ウェザーニュース」から借用させていただきました。


2023/02/23

月・木星・金星がきれいに並んでいました

18時半頃、庭に出て西の空を見たら我が家の屋根の上に月と木星と金星がきれいに並んでいましたので、写真に撮ってみました。今日の月齢は2.8で三日月です。
 


【 撮影データ 】
撮影日時:2023年2月23日18時32分
カメラ:Sony DSC-HX60V
f=11mm(35mm換算で61mm)
ISO 1600
絞り F5.0
シャッター速度 1/4秒 手持ち撮影

2022/12/18

日没直後に全惑星勢ぞろい

とても珍しい天体現象として、12月20日頃から31日頃まで、夕方の空に水星から海王星まで7惑星が全部そろいます。

見えるタイミングは日の入り(日と場所によって違いますがだいたい16時30分頃)の30分後から1時間後くらいの約30分間です。これより早いと空が明るいため南西の地平線近くの水星が見づらく、反対にこれより遅いと水星や金星が沈んでしまいます。天王星は5.7等星で海王星は7.9等星ですので、この2つを見るには少なくとも双眼鏡が必要ですが、残りの5惑星は肉眼で見えます。次回全惑星が揃って見られるのは2061年だそうですので、非常に珍しいことです。

実は、今日も7惑星全部が勢ぞろいしてはいるのですが、日没過ぎて空が暗くなる頃には金星が沈んでしまいますので見えませんし、あまり明るくない水星が地平線近くなので見にくいです。空が暗くなった頃にまだ水星と金星が沈まずに残っているのが12月20日頃からなのです。1月に入るとこんどは水星が日没頃には沈んでしまうようになるので見えなくなります。従って、全惑星が見えるのが12月20日頃から31日頃までとなります。

西那須野から見たクリスマスイブの日12月24日17時20分の星空は以下の通りです。水星と金星が低い位置なので南西方向に障害物のない所を見つける必要があります。



余談ですが、私たちが小学生だった頃は冥王星が一番外側の惑星と習いました。太陽に近い方から「水金地火木土天海冥」と暗記したものです。しかし冥王星は月よりも小さな天体なのです。そして近年の観測技術の進歩によって冥王星の軌道の近くに同じくらいのサイズの天体が幾つも発見されました。それらの扱いを巡って惑星の定義が見直され、2006年に冥王星は惑星から外されて「準惑星」という扱いになりました。その結果、一番外側の惑星は海王星になりました。なお、上の画像の時に、冥王星も水星の少し上に位置しています。一昔前でしたら「8惑星全て勢ぞろい」と言えたんですね。ただし冥王星は14.5等星なので、見るには口径300mm以上のかなり大きい望遠鏡が必要です。

詳しくは国立科学博物館の下記のページをご覧ください。

2022/11/08

皆既月食と天王星食

ちょっと雲が出て心配したのですが、天王星が皆既月食中の月に隠されるところが撮れました。コンパクトデジカメでも何とか写りました。上が隠される35分前、中が隠される2分前、下がちょうど隠された時です。暗い天王星が写るように少し露出を長めにしましたので、月が実際よりも明るく写っています。

 



【 撮影データ 】
撮影日時:(上)2022年11月8日20時07分、(中)同20時40分、(下)同20時42分
カメラ:Panasonic DC-TZ95
f=129mm(35mm換算で720mm)
ISO 3200
絞り F7.1
シャッター速度 1/2秒 三脚使用


上の写真は皆既月食の真っ最中、中と下の写真はほぼ終了時刻です。写真の露出時間は全て同じなのですが、中と下は月が地球の影の端に来ていますので、地球の空気層で散乱された太陽の光が当たり、少し明るくなっています。

2022/11/05

11月8日は442年ぶりの特別な皆既月食です

11月8日は皆既月食です。私は天文関係が好きなため、説明が少し趣味に走って長くなるかもしれませんが、ご容赦ください。

皆既月食自体はそれほど珍しいものではなく、2~3年に1回程度は見られます。前回は昨年5月26日でしたが、この辺りでは残念ながら曇りで見ることが出来ませんでした。次回は2025年9月8日です。なお、昨年11月19日には食分98%のほぼ皆既といっていい月食もありました。

今回は何が特別かと言うと、皆既月食中に惑星食(惑星が月に隠される現象)が起きるのです。月の惑星食自体もそれほど珍しいものではなく、今年日本で見られるものは2回です。しかし皆既月食中に惑星食が起きるのはとても珍しいことで、前回は1580年7月でしたので442年ぶりになります。そして次に起きるのは2344年7月ですので322年後になります。

ただちょっと残念なのは、今回隠される惑星は天王星で暗い6等星ですので、肉眼で見るのはまず無理でしょう。望遠鏡か双眼鏡があれば見ることができると思います。現時点での天気予報は「晴れ時々曇り」という微妙な状況ですが、晴れていましたらいつものデジカメで写真に撮れるかどうか頑張ってきます。

私の持っている天文シミュレーションソフトで調べてみましたら、今回の皆既月食は月が地球の影の中心近くを通るので、皆既の時間が長く19時17分~20時42分と1時間25分も続きます。そして天王星が月に隠されるのは、ここ西那須野ではちょうど皆既月食の終る20時42分で、月から出てくるのは21時27分です。ここより南にある宇都宮ではそれより少し早く20時41分に月に隠され、出てくるのは21時26分です。

隠される直前の月と天王星の位置関係は下のようになります。


このようなことに興味のある方は、国立天文台の暦計算室をご訪問ください。天文や暦に関することがたくさん載っています。


2022/09/10

中秋の名月

今日、9月10日は中秋の名月です。今年の中秋の名月は昨年に引き続き満月です。昨年も書きましたが、むしろ中秋の名月は満月でないほうが多いのです。2001年から今年までの22年間では、満月だった年が9回、満月でなかった年が13回です。来年も満月ですが、2024年からしばらくは満月でない年が続き、次に満月に当たるのは2030年です。

中秋の名月が満月とは限らない理由については昨年詳しく書きましたが、簡単に言うと中秋の名月は旧暦の8月15日のお月さまですが、月の公転軌道が楕円のため、新月から満月になる日数が13.9日から15.6日と大きく変化するので、旧暦の15日が満月になるとは限らないのです。

愛用のデジカメが故障しました。それよりも新しくて性能も若干良いデジカメを持っているのですが、どうしても使い慣れた方が使い易くて使ってしまいます。修理見積を取ったら結構かかるのですが、昨日修理に出しました。天気予報では晴れてお月さまを見られそうなので、今日は慣れない方のデジカメで中秋の名月を撮影してみます。まだ使いこなせていないのでうまく撮れるかどうか自信はありませんが、撮れたら追加で載せます。


【追記】
19時半に我が家の2階から撮った写真です。雲一つなくきれいに晴れています。


撮影データ
 ISO感度:80
 焦点距離:35mm換算で720mm
 シャッター速度:1/160
 絞り:f6.2
 カメラ:Panasonic Lumix DC-TZ95







それから、満月の左側(東側)に木星が見えます。肉眼では結構明るく見えますが、写真に撮ると満月が明るすぎてほとんど写りません。いろいろと露出を変えて撮ってみたのですが、これ以上露出をかけるとお月さまがフレアを起こしてしまって写真になりませんでした。

撮影データ
 ISO感度:80
 焦点距離:35mm換算で約35mm
 シャッター速度:1/15
 絞り:f5.6

2021/11/19

今日はほぼ皆既月食です

今日は食分98%のほぼ皆既の月食が日本全国で見られます。これだけ食分の大きな月食が日本全国で見られるのは1881年以来で140年ぶりとのことです。

皆既月食の方がよほど頻繁に起きていて、日本で見られた前回の皆既月食は今年の5月26日でしたが、あいにく、この辺りは曇りで全く見えませんでした。次回の皆既月食は来年の5月16日ですが、これは日本では見られません。日本で見られる次回の皆既月食は来年の11月8日です。

下の写真は、今日の最大食分を約20分過ぎた時に我が家の2階から撮ったものです。影になっている部分と日の当たっている部分の明るさの差が大きいのでさすがにコンパクトデジカメでは苦しいです。


【 撮影データ 】
撮影日時:2021年11月19日 19時24分
f=120mm(35mm換算で670mm)
ISO 80
絞り F6.3
シャッター速度 2秒
 

2021/09/21

今日の中秋の名月は8年ぶりの満月です

今日、9月21日は中秋の名月です。
 
中秋の名月とは秋分日(2021年は9月23日)より前の、一番近い新月を1日目として、その15日目の月のことです。要は旧暦8月15日のお月さまです。しかし、新月の瞬間が旧暦8月1日のどの時刻になるかによって24時間の差があり、また月の公転軌道が楕円のため、新月から満月になる日数が13.9日から15.6日と大きく変化するので、旧暦の15日が満月になるとは限りません。

過去7年間はずっと中秋の名月は満月ではありませんでした(とは言っても、見かけ上はほぼ満月ですが)。今年は8年ぶりに満月の中秋の名月です。今後は、2022年・2023年は満月ですが、その後はずっと満月からずれて、その次に満月と重なるのは2030年です。


まあ、そういう堅苦しい話は抜きにして、中秋の名月は一年中で最もきれいに見える月とされています。今日は幸い天候に恵まれて、きれいなお月さまが見られるようです。

それにしても、我が家でも子どもが小さい頃はだんごをお供えしたりススキを飾ったりしてお月見をしましたが、お月見をしなくなって何年になるでしょうか。今日は、お供え・お飾りをしなくても、きれいなお月さまをながめるとしましょう。




中秋の名月が満月とは限らないことについての詳しい説明は、以下のウエブサイトを参照ください。



【追記】
月が出始めた頃は雲が出ていたのですが、少したったら雲が晴れてきれいな満月が見られました。我が家の庭から22時40分に撮った写真です。いつもの通り、コンパクトデジカメで撮りました。

我が家の庭から撮影した中秋の名月


2020/12/22

木星と土星が約400年ぶりに大接近(その2)

コンデジでやっと土星のリングが写りました
昨日に引き続き、写真にチャレンジしてみました。昨日とは位置関係が変わって、木星の横に土星が位置しています。露出をいろいろと変えながら撮ったら、やっと土星のリングが写りました。写真をクリックすると大きくなります。まあ、コンパクトデジカメではこの辺が限界かなと思います。

撮影データは以下の通りです。
・カメラ:SONY DCS-HX60V
・ISO感度:80
・焦点距離:129mm(35mm換算で720mm)
・絞り:F6.3
・シャッタースピード:1/5秒

 

2020/12/21

木星と土星が約400年ぶりに大接近

木星と土星が大接近です。現在の見かけの角度は約0.1度で、これは月の直径の約1/4です。ここまで接近するのは1623年以来ですので397年ぶりです。1623年はガリレオが望遠鏡を作って木星の4つの衛星を発見した10年くらい後ですが、もしガリレオがこの接近を見ようとしても、この時は両惑星とも太陽の近くだったので、見ることは難しかったと思われます。実は2000年にも、これほどではありませんが、木星と土星は接近したのですが、この時も太陽の近くだったので見られませんでした。ここまで近く、さらに観測できるものとなると、1226年までさかのぼらなければならないそうです。次にこの近さでまで接近するのは2080年の予定です。

木星と土星の接近をコンデジで撮ってみました
最接近は22日の午前3時頃ですが、日本ではその時は地平線に沈んでしまっていて見られません。日本で見られるのは日没後から18時半ころまでです。左の写真は本日17時25分に我が家の庭から撮ったものです。望遠鏡は持っていないので、コンパクトデジカメのズームで撮りました。下が木星で上が土星です。安いデジカメではこのくらいが限界ですが、ひいき目で見ると上の土星は何となくリングが写っているようにも見えます。


まだしばらくの間は2つの惑星が接近している姿が見られますので、日没後に南西の空の地平線に近い低い位置を探してみてください。18時半ころには沈んでしまいますので、日没直後がお勧めです。木星はとても明るいので、比較的容易に見つけることが出来ると思います。夜空で一番明るい金星は今は明け方に出て、夕方は見えませんので、木星が一番星です。視力0.5以上あれば肉眼でも2つに分かれて見えるでしょう。私は乱視なので残念ながら肉眼では2つには見えませんでした。

星図や惑星の位置を調べるアプリはたくさんあります。パソコンの場合は、簡単に調べるなら国立天文台暦計算室の「今日のほしぞら」が便利です。観測場所と時間を選べばその時の星座や惑星の位置が表示されます。URLは下記のとおりです。もっと高機能なソフトもたくさんありますので興味のある方は調べてみてください。

2020/11/30

今夜は月食(半影月食)です

我が家の2階から撮った今日の月食の写真
今日は月食です。しかし月食とは言っても地球の本影に月が入る本影月食ではなく、半影に入る半影月食なので月の一部がグラデーションのように少し暗くなるだけです。左の写真は食の最大から少し過ぎた19時10分に我が家の2階から撮ったものです。左上が暗くなっているはずなのですが、肉眼で見ても、写真に撮って見てもほとんどわかりません。


次に日本で見ることのできる月食は来年の5月26日で、これは完全に月が隠れる皆既月食です。皆既の時間は20時11分~20時25分です。


月食について少し詳しく知りたい方は下記の国立天文台のページを見てください。本影月食と半影月食の違いなどについても説明があります。

https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html
 

2020/10/01

中秋の名月

我が家の2階から撮った中秋の名月
今日は中秋の名月です。昼間は曇っていたのでお月さまは見られないかと思っていたのですが、夕方から雲が切れ、きれいなお月さまを見ることができました。写真は19時40分に我が家の2階から撮った月です。満月は明日の朝6時05分ですので、現在は満月の少し前ですが、ほぼまん丸に見えます。

ちなみにこの写真は高級な一眼レフなどではなく、コンパクトデジカメで撮ったものです。ただしオートで撮りますと明るすぎて月の模様が映らず真っ白になってしまいますので、マニュアルにして露出をいろいろと変えて撮った中の一枚です。ズームで超望遠にしていますので、ぶれないように三脚を使っています。撮影データは以下の通りです。

    ・カメラ:SONY DSC-HX60V
    ・焦点距離:129mm(35mm換算で720mm)
    ・ISO感度:80
    ・シャッター速度:1/80
    ・絞り:F6.3