2021/01/04

漆器

三が日が過ぎました。日本海側は大雪で大変なようですが、当地は穏やかな三が日でした。でもコロナは相変わらず猛威を振るっています。行動制限だけで抑え込むのはもう難しい段階に来ているのではないでしょうか?ワクチンの早い接種が待たれます。

我が家は毎年お正月には、少し華やかな漆器のお椀でお雑煮をいただきます。それだけでお正月らしい気分になります。でも、漆器は正月のようなハレの日に使うだけでなく、普段に使うのも良いものです。

だいぶ前になりますが、2008年に家内と能登を旅行した時に輪島の漆器店に立ち寄り、そこで見た汁椀を一目で気に入って、ペアで購入しました。それから毎日欠かさず使用していたのですが、9年半使用したところで、ちょっとした失敗で、私のお椀にひびを入れてしまいました。送り返して診てもらったところ、木地は割れていないので塗り直せば大丈夫とのことでした。愛着のあるお椀なので、塗り直してもらうことにしました。

待つこと半年、修理されて戻ってきた時の写真です。約2年前です。写真の説明は間違いではありません。艶のないのが塗り直してもらった私のお椀で、つやつやの方がこの時点で約10年、毎日使用していた家内のお椀です。写真をクリックして拡大すると、違いが分かりやすくなると思います。



それから、ほぼ2年経った現在の状況です。艶のなかった私のお椀も、家内のに負けないくらい良い艶になりました。特別な手入れはしておらず、使ったら普通に中性洗剤で洗って布巾で拭いているだけです。毎日丁寧に洗ってくれる家内に感謝です。




漆は自然界最強の塗料と言われています。蒔絵や沈金などの入った工芸品としての漆塗りも素晴らしいですが、漆器は普段使いでこそ真価を発揮するものだと思います。漆器は使うほど育つと言われていますが、その通りだと思います。特に輪島塗は、お椀の縁など木地の損傷しやすい部分に麻布を漆で貼る「布着せ」を行っていますので、とても丈夫で安心して使うことが出来ます。通常では縁が欠けたりする心配はありません。万が一欠けたりしても修理してもらえます。電子レンジで使うことは出来ないという欠点はありますが、最高の食器です。


実はこのお椀を買った時に、一緒に湯呑も買いまして、こちらも毎日使っています。漆器の湯呑はあまり見かけませんが、本体は木ですので、熱いお茶を入れても持つところは全く熱くならず、とても使いやすいです。12年経ちますので、さすがに内側は茶渋がついていますが、外側はキズ一つなく艶も良く出ています。陶器と違って割れる心配もないので、一生使えそうです。