2022/12/11

これは何でしょう?

これは何でしょう、横から撮った写真です。
ちょっと見ると立ち上がったミーアキャットのようにも見えます。

少し離れて撮ってみました。
テーブルの上の箱に入れてあります。
上から見ると・・・
箱に入った生椎茸でした。


家内はきのこ類が大好きです(私はそれほどではありません)。昨日は天気が良かったので、この生椎茸を天日干しにしていました。天日干しすると栄養価、特にビタミンDが大幅に増えます。干し椎茸のようにカラカラにしなくても、1時間程度日光に当てるだけでもビタミンDは十分に増えるそうです。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にしてくれますので、骨粗しょう症が気になる我々高齢者にとってはとても有難い栄養素です。


天日干しの終わった椎茸は軸と傘とに分け、軸で甘辛いきんぴらを作ってくれました。傘は冷凍しました。きのこ類は冷凍すると細胞が壊れ、料理した時に栄養分も旨味成分も数倍になるそうです。家内は香りも良くなると言っています。きのこの種類によっては冷凍すると柔らかくなって食感が変わるものもありますが、椎茸は食感はほとんど変わりません。冷凍に最も向くきのこの一つです。

ちなみに、スーパー等で売っている干し椎茸(乾椎茸)は、天日乾燥ではなく乾燥機で熱風乾燥して作ったものです。理由は天日でゆっくり乾燥させたのでは品質が劣化して、乾燥する前に腐る場合があり、またうまみ成分のグアニル酸も60℃以上でないと生成されないからとのことです。それに熱風乾燥なら14~15時間程度で出来上がりますが、天日干しでは天候の具合を見ながら何日もかかりますから大量生産には向きません。

熱風乾燥ではビタミンDは増えません。ですので、熱風乾燥が終わった椎茸を1~2時間天日に当てたものが「天日干しの乾椎茸」と称して売られています。でも普通の保管方法ではせっかく増えたビタミンDも1ヵ月で約半減してしまうと言われています。これでは「天日干しの乾椎茸」の意味がありません。ですので、買ってきた干し椎茸は使う前に、傘の裏側を上に向けて1時間程度天日に当てると良いです。そうするとビタミンDを大量に含む干し椎茸に戻ります。少し手間はかかりますが是非実行してみてください。