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2020/12/21

冬至

冬至のイメージのイラスト
今日12月21日は冬至です。昼間の時間(日の出:太陽の上縁が地平線にかかった時 ~ 日の入り:太陽の上縁が地平線に隠れた時)が一年中で一番短い日です。ここ、西那須野では今日の日の出は6時45分16秒、日の入りは16時30分22秒で昼間の長さは9時間44分26秒です。ちなみに今年の夏至の日(6月21日)の昼間の長さは14時間48分07秒ですので、なんと5時間03分41秒も差があります。

昼間の長さは冬至の日が一番短いですが、日の出が一年中で一番遅く日の入りが一番早いというわけではありません。この冬で日の出が一番遅いのは来年の1月6日で6時50分13秒、日の入りが一番早いのは12月6日で16時26分30秒です。ですから、もう夕方は4分近く日が伸びています。

以上の時刻は高精度計算サイト(http://keisan.casio.jp/exec/system/1236677229)を使って計算したものですが、空気の屈折を厳密に計算しておりませんので数秒の誤差が入っています。(6月21日の「夏至」の記事を参照ください)


冬至は1年で最も昼が短いということは、翌日から昼が長くなっていくということで、太陰太陽暦(いわゆる旧暦)では冬至が暦を計算する上での起点、すなわち元旦でした中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから、陰が極まり再び陽にかえる日という意の「一陽来復(いちようらいふく)」といって、冬至を境に運が向いてくるとしています。

と言うことで、冬至にはいろいろな行事や習慣があります。「冬至祭」を催す神社もたくさんあります。私の田舎では「冬至唐茄子(とうなす=かぼちゃのことです)」と言ってかぼちゃの煮物を食べます。「冬至」と「唐茄子」は音が似ているのでゴロ合わせかと思っていましたが、実は全国的に冬至には「ん」のつくものを食べる習慣があるようです。なぜ冬至の日に「ん」のつくものを食べるようになったのかというと、運気が一番低い冬至に「運」がつくように「ん」のつくものを食べるようになったとか、「いろはにほへと」の最後が「ん」だからとか、幾つかの説があるようです。なぜかぼちゃかは、かぼちゃは「南瓜(なんきん)」とも言いますので、陰(北)から陽(南)へ向かう冬至に最もふさわしい食べものになったと言う説が有力です。またかぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や脳血管疾患予防に効果的で、冬に栄養をとるための昔からの知恵でもあるようです。

かぼちゃ(なんきん)の他に、にんじん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん、かんてんを合わせて「冬の七種(ななくさ)」と言います。草ではないので「七草」ではなく「七種」と書きます。うどん(饂飩)を「うんどん」と読むと、全て「ん」が2つ入っています。運盛りといって、縁起をかついでこれらを食べるところもあるそうです。寒天は別として、あとの6種を入れた「ほうとう」などはおいしそうですね。1種足りなければ大根を入れれば、とりあえず「七種」になります。

また、冬至の日は「柚子湯」が欠かせません。「柚子湯」は「一陽来復」の運を呼びこむ前に、厄払いするための禊(みそぎ)として身を清めるためのものだったようです。冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないと考えられました。また冬至と「湯治(とうじ)」をかけて生まれたという説もあります。柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果があります。また、芳香によるリラックス効果もありますから、元気に冬を越すためにも大いに役立ちます。我が家の柚子は昨年は大豊作だったのに今年は不作ですが、今夜の柚子湯」の分くらいは何とかなりそうです。

後半部は以下の記事などを参考にさせていただきました。

2020/12/12

来年の節分は124年ぶりに2月2日

立春の推移グラフ
家内が「来年の節分は2月2日なんだって。節分って2月3日だと思っていたのに」と言ってました。節分は立春の前の日です。実は立春は固定ではなく動きます。従って節分も動きます。とは言え、昭和59年(1984年)から今年まで、ずっと立春は2月4日でしたので、ここ37年間、節分もずっと2月3日だったわけです。立春が2月3日になるのは、明治30年(1897年)以来124年ぶりです。ですが、左のグラフの通り、来年からしばらくは「2月3日→2月4日→2月4日→2月4日→2月3日→2月4日…」というパターンを繰り返し、次第に2月3日が主になってきます。(グラフをクリックすると大きくなって見やすくなります)


この理由は、地球が太陽の周りを一回転するのにかかる時間(1太陽年)が365.2422日と中途半端な日数になっているからです。これは約365日と1/4なので、現在の暦では1年を365日とし、4年に1回をうるう年として366日にして補正しています。しかしこれでは1年が365.25日となり、1年につき365.25日 - 365.2422日 = 0.0078日(11分強)補正しすぎていることになります。従ってこの分を補正するために、西暦年が100で割り切れる時は平年、ただし400で割り切れる時はうるう年と定めています。これにより400年間での平均は365.2425日となり、太陽年との差がほぼなくなります。


主な節気の推移を表にしたものです。

そのような訳で、うるう年の補正を行って長い期間では太陽年とほぼ一致するようにしていますが、毎年毎年で見るとずれが生じるわけです。ということで、上の表のように立春がずれてきて、とうとう来年は2月3日になり、節分が2月2日になるのです。参考までにここ数年の主な節気の推移の表もあげておきます。節気とは地球が公転軌道上の定められた位置に来た時の日にちですので、立春が1日早くなるからと言って、他の節気も揃ってズレるわけではありません。


詳しく知りたい方は国立天文台の、下記のページを見てください。

節分の日が動き出す:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2021_2.html

秋分の日が動き出す:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2012_2.html

2020/10/01

中秋の名月

我が家の2階から撮った中秋の名月
今日は中秋の名月です。昼間は曇っていたのでお月さまは見られないかと思っていたのですが、夕方から雲が切れ、きれいなお月さまを見ることができました。写真は19時40分に我が家の2階から撮った月です。満月は明日の朝6時05分ですので、現在は満月の少し前ですが、ほぼまん丸に見えます。

ちなみにこの写真は高級な一眼レフなどではなく、コンパクトデジカメで撮ったものです。ただしオートで撮りますと明るすぎて月の模様が映らず真っ白になってしまいますので、マニュアルにして露出をいろいろと変えて撮った中の一枚です。ズームで超望遠にしていますので、ぶれないように三脚を使っています。撮影データは以下の通りです。

    ・カメラ:SONY DSC-HX60V
    ・焦点距離:129mm(35mm換算で720mm)
    ・ISO感度:80
    ・シャッター速度:1/80
    ・絞り:F6.3

2020/09/22

秋分の日

秋分の日のイメージのイラスト
今日9月22日は「秋分の日」です。「秋分」とは二十四節気の第16番目の節気で「立秋」から3つ目です。太陽の動きをもとに決められるので、年によって異なりますが、ほとんどが9月22日か23日です。この「秋分」の日を「秋分の日」として昭和23年に国民の祝日として制定されました。

「秋分」の日は「春分」の日と同じく、昼と夜の長さが等しいと言われていますが、実際は昼の方が少し長く、日本では平均約14分ほど長くなっています。その一番大きな理由は以前の「夏至」のところで書きました大気による光の屈折です。これが約2分20秒です。それと日の出・日の入りは太陽の上端が地平線と一致した時刻と定めていますので、これにより太陽の半径の分、日の出が早く、日の入りが遅くなります。これが約1分5秒です。そのため日の出は太陽の中心が地平線から昇るより3分25秒早く、日の入りは太陽の中心が地平線より沈むより3分25秒遅くなります。したがって、秋分の日の昼の長さは約12時間7分、夜の長さは約11時間53分と昼の方が約14分長くなっています。昼と夜の長さが等しくなる日は、私の住んでいる那須塩原市では、計算によると今年は9月28日です。(以上、Wikipediaより抜粋)

この「秋分(春分)の日」を中日として前後各3日を合わせた7日間を「彼岸」と呼び、お墓参りを行う慣習がありますが、この彼岸にお墓参りを行う慣習は日本独特のもので、他の仏教国では見られないようです。興味のある方は「彼岸」で検索して調べてみてください。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われており、通常夏の残暑も秋の彼岸頃には和らぎます。今年もだいぶ涼しくなってきましたが、地球温暖化の影響が今後どう現れるでしょうか?ちょっと心配です。

2020/09/08

中秋の名月 & 豊年棒

中秋の名月のイラスト
 中秋の名月とは秋分を含む陰暦月の15日(旧暦の8月15日)のお月さまを言います。

秋分の日は9月22日か23日か24日になりますから、中秋の名月は9月7日(22日が秋分で陰暦30日の場合:例えば2052年)~10月8日(24日が秋分で陰暦1日の場合:例えば1938年)となります。今年は10月1日です。9月が多いのですが4~5年に1回10月になります。


このお月さまを愛でる習慣は平安時代に遣唐使によって中国から伝わり、貴族の間に浸透したと言われています。それが徐々に農村を中心に庶民の間で行われていた作物の収穫祭と結びついて、豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供えものをして感謝や祈りを捧げるようになりました。旧暦8月15日は、畑ではお芋の収穫時期でもありました。そのため「芋名月」と呼ばれます。お月見のときに供物として供えるお団子は、里芋を模したものという説があります。

ところで、中秋の名月は満月とは限らないと言うことをご存じでしょうか?中秋の名月に限らず、陰暦15日は月齢14.0日を含む日を意味しますが、月の満ち欠けの周期は平均約14.8日なので旧暦15日と満月が重ならないことが多くあります。今年も中秋の名月は10月1日ですが、満月は10月2日です。

以下の記事を参考にさせていただきました。https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3E6BDA9A4CECCBEB7EEA4C8A4CF.html

皆さんのところでは、何か中秋の名月の行事がありますか?家内の田舎(当時は栃木県那須郡湯津上村)では「豊年棒」と言う行事があり、子供たちが稲わらで作った豊年棒と言う棒を持って「豊年棒、豊年棒~」と歌いながら豊年棒で地面をたたき、五穀豊穣を祈ります。家内は歌は忘れてしまったと言っています。一時はすたれてしまったのですが、最近それを復活させようと、地域ぐるみで取り組んでいます。実は私の田舎でもおなじようなことを行っていました。私のところは家内のところから10kmも離れていないのですが、「豊年棒」ではなく「ぼうじぼ」と言っていました。歌は良く覚えていないのですが「ぼうじぼったり山芋、三角畑に蕎麦当たれ…」とか言っていたような気がします。

下記の記事を参照ください。

2020/08/30

ひぐらし(その2)

 以前(7月25日)のブログに「夏の終わり頃に鳴くひぐらしの声を梅雨の最中に聞くとは・・・」、「俳句でも蝉は夏の季語なのに、ひぐらしは秋の季語」と書きましたが、その後気象庁が各地で行っている生物季節観測の項目の中に『ひぐらしの初鳴き』があるということを知りました。

気象庁が行っている生物季節観測というと『さくらの開花日』くらいしか知らなかったのですが、調べてみるととてもたくさんの項目があります。蝉の初鳴きだけでも『あぶらぜみ』、『くさぜみくまぜみつくつくほうしにいにいぜみはるぜみひぐらしみんみんぜみ』と8種の蝉について観測しています。その他『うぐいすの初鳴き』や『えんまこおろぎの初鳴き』、植物では『あじさいの開花』や『ひがんばなの開花』などたくさんあります。詳しくは気象庁の下記のページを見てください。

https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/index.html


そこでここから一番近い宇都宮気象台で観測された5種のセミの初鳴きの日を比べたところ意外なことがわかりました。1953年~2019年の67年間のデータです。

セミの初鳴きの表

ひぐらしは夏の終わり頃の夕方に鳴くと思っていたのですが実は結構早くから鳴いていて、むしろ『みんみんぜみ』や『あぶらぜみ』や『つくつくほうし』のほうが初鳴きはずっと遅いのです。私の思っていた順序は『あぶらぜみ』と『みんみんぜみ』→『つくつくほうし』→『ひぐらし』だったのですが、実際は違いました。「カナカナカナ・・・」と言う物悲しそうな鳴き声で勝手に夏の終わりを連想していたようです。ちなみに俳句ではつくつくほうしも秋の季語です。

2020/08/10

立秋

立秋のイメージのイラスト二十四節気の第13番目で、今年は8月7日でした。期間としての意味もあり、その場合は次の節気である「処暑」の前日までを言います。今年は8月7日から8月22日です。

やっと長い梅雨が明けたばかりで、これから暑さ本番という時に「今日から秋です」、「これからは暑中見舞いではなく残暑見舞いです」と言われてもピンと来ませんね。なぜ現在の日本では色々な行事と季節感にズレがあるのでしょうか?

まず旧暦(月の動きに基づいた太陰暦)と新暦(太陽の動きに基づいた太陽暦)の違いです。旧暦から新暦への移行の時に、旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年1月1日になりました。そのため新暦ではおよそ1ヵ月季節が早くなり、3月3日の「桃の節句」にはまだ桃の花が咲かず、七夕は梅雨の真っ最中というようなことになりました。

私はかなり長い間、二十四節気のズレもこの旧暦と新暦の問題だろうと思っていました。でも例えば二十四節気の「夏至」の最初の日の「夏至の日」は昼間が一番長い日ですが、実は1ヵ月ズレていて昼間が一番長い日は7月20日頃だなんてことは決してありませんよね。この「夏至」や「春分」・「秋分」でわかる通り、二十四節気は太陽の動きを元に決められている訳ですから新暦の季節感と合わなければおかしいはずです。実はこの二十四節気は古代中国で太陽の動きを元に作られたのですが、その当時の文化の中心だった黄河流域、今でいう華北地方の気候を元にしているからなのです。日本でいう東北地方北部と同緯度の大陸性気候と四方を海に囲まれた島国日本の気候とでズレが生じているのです。中国の華北地方では今頃になると本当に秋の気配を感じるのでしょうね。

http://www.i-nekko.jp/shinrekitokyureki/ の記事などから抜粋。イラストも借用)

2020/08/01

梅雨明け


先ほど気象庁より東海および関東甲信の梅雨明けが発表されました。関東甲信の梅雨明けは、記録が残る1951年以降、最も遅かったのは1982年の8月4日ごろ、次いで1998年と2003年の8月2日ごろですので、今年は2007年と同じで4番目タイの記録となります。また今年は7月の台風発生がゼロでした。これも記録が残る1951年以降初めてのとのことです。今年は豪雨により九州地方を中心として大きな被害が出ました。被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。

(以下、https://www.excite.co.jp/news/article/00091150648503/から抜粋)

そもそもなぜわざわざ「梅雨入り」「梅雨明け」を発表するのか。気象庁天気相談所によると「梅雨入りの発表は、雨の季節が始まると大雨などもおこりやすいため、大雨に備えてという防災的な意味あいから行っている」とのこと。これは歴史が古く、はっきりした資料は残っていないそうですが、過去のメモによると、昭和30年頃には『お知らせ』というかたちで行われていたそうです。「ただし、当時は、問い合わせや報道に向けた『お知らせ』であり、これが今のような『気象情報』として正式に発表されるようになったのは昭和61年から」だそうです。

ちなみに「お知らせ」だった時期も含め、長年にわたって梅雨入り・梅雨明けの発表は「○日」と、特定の1日を指していたのですが、これが平成7年に「梅雨は季節の現象で、幅のあるものなので、『○日』と特定することはできない」と、月を上旬・中旬・下旬、さらにそれぞれ前半・半ば・後半に9分割に変化しました。つまり、『6月中旬の前半』とか、そういう幅をもたせた表現になりました。しかし、この表現には「具体的な日にちが出ないとわかりにくい」という意見がたくさんあったため、平成7、8年の2年だけで終わりました。結局、平成9年からは「具体的な日にちを出しつつ、幅も持たせる」ということで現在のスタイル「○日頃」という発表になり、そのまま落ち着いているのだそうです。

梅雨入り、梅雨明けはどうやって決めるのか。一定降水確率が一定期間続いたらなど、目安があるのかについては「これまでの天候の経過とこの先1週間の予想にもとづいての判断で、数字の目安はありません」とのことです。

2020/07/25

ひぐらし

ひぐらしの写真
一昨日から我が家の庭でひぐらし(私の田舎では「カナカナ」と呼んでました)が鳴いています。何か季節感がおかしいです。

子供の頃は、夕方ひぐらしが何となく物悲しい声で「カナカナカナカナ・・・」と鳴くと「夏休みももう終わりだなぁ~」という気になったものです。俳句でも『せみ』は夏の季語ですが『ひぐらし』は秋の季語になっています。それなのに、梅雨の最中にひぐらしの声を聞くとは、やはり異常気象の影響なのでしょうか?

2020/07/21

土用の丑の日

うなぎのイラスト今日7月21日は「土用の丑の日」です。土用とは立春、立夏、立秋、立冬の直前の約18日間を指します。この土用の間の丑の日を「土用の丑の日」と言いますが、一般的には立秋前の18日間の夏の土用の丑の日を言います。土用が18日間で丑の日は12日毎にありますので、丑の日が2回になることがあり、その時は「一の丑」、「二の丑」と言います。今年は2回あり8月2日が二の丑です。

土用の丑の日といえば「うなぎ」です。この習慣については諸説あり、いちばん知られているのは江戸時代に平賀源内が知り合いのうなぎ屋から夏に売れないうなぎを何とか売るために相談を受け「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めたのが始まりという説ですが、出典は不明で文献による裏付けはないそうです。なお、鰻の旬は冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期であり、夏のものは味が落ちるとされるそうです。(Wikipediaより抜粋)

私は夏のうなぎでも十分おいしいとおもいますが、昨今はシラス(うなぎの稚魚)の不漁による値上がりで手の出しにくい値段になってしまいました。

2020/07/13

長雨

今日の天気図
今日の夕方、車を運転しながらだったので画面は見られませんでしたが、TBSのニュースで「東京では今日で雨が連続14日で新記録更新中」と言っていました。これまでは昨年の連続11日が最長だったとのことですので、いかに長雨かがわかると思います。まだしばらくは雨が続きそうで、天気回復は22日頃と言っていました。

また梅雨の雨と言えばシトシト降るものというイメージでしたが、最近は今年の九州での豪雨のように梅雨のイメージとはかけ離れた降り方が目につきます。やっぱり温暖化による異常気象なのでしょうか。被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げます。

2020/07/07

七夕

七夕のイメージのイラスト今日7月7日は七夕です。とは言え、元来旧暦の7月7日に行われていた行事ですので、新暦に直すと今年は8月25日になります。ただ、旧暦を新暦に直すと毎年日にちが違ってしまい、行事としては不便です。しかも新暦の7月7日は梅雨の最中ですので、全国的には月遅れの8月7日前後に行うことが多いようです。残念ながら今年の各地の七夕まつりはコロナの影響で、ほとんどが中止となっているようです。

七夕は、奈良時代に中国の宮中行事が日本に伝わり、日本古来の豊作を祈る行事の「棚機(たなばた)」と融合し、宮中や貴族の女性たちが針仕事の上達を願って、織姫と彦星に祈る行事となりました。その時、笹や竹はお供え物として捧げられました。それがいつしか宮中で、梶の葉に和歌を書き、書の上達を願う風習とも合わさり、短冊に願い事を書いて笹竹に吊るすようになりました。その後、江戸時代に幕府が「五節句」の一つとして「七夕(しちせき)の節句」として定め、それが庶民の間に広まっていきました。(小学館のHugKumより抜粋)

詳しく知りたい方は、小学館のHugKumの七夕の記事(https://hugkum.sho.jp/145996)を参照してください。

2020/06/21

夏至

夏至のイメージのイラスト
今日6月21日は夏至です。昼間の時間(日の出:太陽の上縁が地平線にかかった時~日の入り:太陽の上縁が地平線に隠れた時)が一年中で一番長い日です。ここ、西那須野では今日の日の出は4時17分48秒、日の入りは19時05分55秒で昼間の長さは14時間48分07秒です。ちなみに今年の冬至の日(12月21日)は9時間44分26秒ですので、なんと5時間03分41秒も差があります。

昼間の長さは夏至の日が一番長いですが、日の出が一年中で一番早く日の入りが一番遅いというわけではありません。今年は日の出が一番早いのは6月13日で4時16分57秒、日の入りが一番遅いのは6月28日で19時06分39秒です。

太陽が地平線近くにある時は空気による屈折で光が曲げられ浮き上がって見えますので、太陽が地平線の下にあるのに地平線にかかっているように見えます。日の出・日の入りの時刻はこの屈折を考慮して計算されていますので、実際は日の出の時刻になっても太陽はまだ地平線の下、日の入りの時刻には既に地平線の下に沈んでいることになります。この差は東京で約3分、高緯度になるほど差が大きくなります。

また今日の夕方は日本全土で日食が見られます。インド北部~台湾では金環日食となりますが、日本では部分日食で東京では食分0.47で太陽直径の47%が隠されます。南に行くほど大きく欠け、石垣島では食分0.93となります。17時少し過ぎた頃に欠け具合が最大となります。部分日食とは言え、日本の広い範囲で見られる日食は次回は2030年まで起こりませんので、ぜひとも見たい現象です。ただ、天気予報によると栃木県は曇りなので、ちょっと難しいかもしれません。

もし、天気が良くて見られるとしたら観察時には目の保護に十分注意しましょう。部分日食とは言え、直接太陽を見ることは厳禁です。必ず専用の観察器具を使用しましょう。サングラスや黒いビニール袋など日食観察に使えそうなものでも、可視光線が十分カットされていなかったり、紫外線や赤外線といった目に有害な光線を通したりすることがあるので危険です。