2021/03/20

お彼岸のぼたもち

家内が作ってくれたぼたもちです。
お彼岸で、家内がぼたもちを作ってくれました。我が家は、私が粒あん派、娘がこしあん派なので、粒あんのものとこしあんのものの両方作ります。甘い物が大好きな私にとっては、血糖値の心配よりも魅力の方がはるかに大きく、「この後2~3日はちょっと甘い物を控えよう」と心の中で弁解しながら、ついつい何個も食べてしまいます。





「ぼたもち」と「おはぎ」の違いですが、漢字で書くと一目瞭然です。「ぼたもち」は「牡丹餅」、「おはぎ」は「お萩」です。すなわち、ぼたもちは牡丹の季節、春のお彼岸に食べるもののことで、おはぎは萩の季節、秋のお彼岸に食べるもののことです。よって本来は、春はぼたもち、秋はおはぎと春秋使い分けるべきなのですが、お店などは今は年中おはぎで通すところが多いようです。


次に「粒あん」と「こしあん」ですが、昔はぼたもちはこしあん、おはぎは粒あんと決まっていたそうです。秋のお彼岸は、小豆の収穫期とほぼ同じで、とれたての柔らかい小豆をあんにすることができるので、皮も一緒につぶして使い、粒あんができます。春のお彼岸は、冬を越した小豆を使うことになりますが、皮は固くなっていまので、皮を取り除いた小豆を使い、こしあんができます。しかし現在では、小豆の品種改良や保存技術が発達した結果、季節を問わず、粒あんが作れるようになったため、季節によるあんこの違いがなくなりました。粒あん派の私にとってはうれしいことです。


そもそもなぜお彼岸にぼたもちやおはぎが食べられるようになったのでしょうか。一説では、古来から赤という色には災難が降りかからないようにする魔除けの効果があるとされていたことによります。赤い小豆は五穀豊穣を象徴する米と組み合わせて祭事に用いられてきました。ぼたもちやおはぎ以外にも、小豆と米の組み合わせによる食べ物として赤飯が挙げられます。邪気を払い、先祖の霊を慰めるために、お彼岸におはぎやぼたもちが捧げられてきたのです。また、農作業が始まる春の彼岸にぼたもちを作り、収穫の時期に当たる秋の彼岸におはぎを作ることで、神様に感謝していたとも言われています。


主に以下の記事を参考にさせていただきました。
カンロ飴ホームページ https://www.kanro.co.jp/sweeten/detail/id=789

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