ここ数日、少し寒さが緩んでいるようですが、まだまだ寒い日が続いています。
この時期は熱燗の日本酒がおいしいですが、家内の好きな飲み物は「ホットワイン」です。「ホットワイン」とはワインにスパイス・シロップ・フルーツなどを入れて温めたもので、日本ではまだ馴染みが薄いかもしれませんが、ヨーロッパでは本場ドイツを中心に広く親しまれています。
普通のワインにシナモン、クローブ、砂糖、オレンジピールなどを入れて鍋でひと煮立ちさせて自分で作ることが出来ます。この時期はちょっと大きな酒屋に行くと、これらの材料がセットになったものを売っていることもあります。しかし一番手頃なのは、もうこれらで味付けされたホットワイン用のワインを買ってくることです。寒くなるとこの近くでは『東武百貨店』や『やまや』などでドイツ産のホットワイン(ドイツ語で「Glühwein」と書いてあります)が売られています。ベースとなるワインも赤と白があり、入れるスパイスの種類やフルーツの種類で味もいろいろです。スパイスはシナモンやジンジャー、フルーツはオレンジやアップルやブルーベリーなどがあります。我が家の好みは白のシナモン・アップル味です。値段も手頃で千円前後です。
今年飲んでいる Glühwein です。白は初めてトライしたジンジャー&はちみつですが、味は個人的にはいまいちです。赤はシナモン・はちみつ・オレンジで、こちらの方が好みです。両脇のカップは、以前別の銘柄の Glühwein を買った時におまけでついてきたものです。これに入れて電子レンジでチンするのが簡単です。
撮影中にチロが様子を見にきました。
以前、ドイツのクリスマスマーケットに行った時に、寒い中で飲んだ露店の熱々のホットワインは体が温まってとてもおいしかったです。その帰り道、フランクフルト空港の免税店で1本6ユーロ(800円弱)程度でホットワインを売っているのを見つけました。普段は海外旅行ではお酒類は買わないのですが、この時は免税限度額の2人で6本買いました。レジで支払おうとすると、レジのお姉さんが心配そうに「これどんなワインか知っているの?」と聞いてきました。安い値段につられて何も知らずに大量買いしたのではないかと心配したようです。「もちろん知ってるよ。この季節一番の飲み物はドイツの Glühwein(ドイツ語はできないので英語でのやりとりですが、ここだけドイツ語で『グリューヴァイン』)」と答えたら、お姉さんが大声で他のレジに向かって「ねえねえ聞いて!この人、 Glühwein が大好きなんだって!」と言いました。すると全員こっちを向いて大喝采で拍手してくれました。ちょっと恥ずかしかったです。まあ、日本の免税店ではこんなことは絶対にしてくれないでしょうね。