車の歴史の古いヨーロッパやアメリカでは一般的な環状交差点ですが、日本で運用が開始されたのは2014年9月からで、2014年度末(2015年3月末)には全国で17ヵ所でした。それが徐々に増えて2022年3月末には40都道府県140ヵ所になっています。
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/roundabout/0403kanjoukousaten.pdf
栃木県には2ヵ所で、栃木県最初の環状交差点は大田原市の狭原(せばはら)に作られ、2020年6月に運用開始されました。6差路を信号なしの環状交差点に改修したのです。環状交差点は通ったことがない人が多いと思いますので、写真と動画で紹介します。
これが環状交差点の標識です。
環状交差点は、右側から来る車がいなければ
交差点手前で一時停止の必要はありません。
徐行で入れます。ですので、道路上の表示も
「とまれ」ではなく「ゆずれ」と書かれてます。
各道路には出口方面の案内が書かれています。
会社に勤めていた若い頃、結構ヨーロッパに出張していたのですが、移動はほとんどレンタカーを借りて自分で運転していました。それで、当時、この環状交差点には慣れていたはずなのですが、運転していたのはほとんどがベルギーの田舎町で、環状交差点もいつも空いていました。
ある時、休日に車でパリへ行こうと言うことになり、一番若い私が運転手をさせられました。パリの街中をあちこち走り回り、凱旋門に行きました。この凱旋門の環状交差点は道が12本交わっており、環状交差点内も車が6重~7重になって走れる道幅です。休日ということもあってすごい交通量でした。出るためには外側に行かなければならないのですが、各道路からどんどん車が入ってくるので私たちの車はどんどん中に押しやられてしまい、こんな混雑に慣れていない私はなかなか出られず、出るまでに10周くらい回った記憶があります。
その後、退職してから、凱旋門に旅行した時の写真です。さすがにレンタカーは使っていません。観光バスと地下鉄です。
バスの窓越しに見た凱旋門の環状交差点です。
凱旋門の外観です。
凱旋門の屋上です。登ることができます。
凱旋門の屋上から見たシャンゼリゼ通りです。
Google Map で見た凱旋門の環状交差点です。
12本の道路がきれいに放射状になっています。
ほぼ同じ縮尺で見た大田原の環状交差点です。