宇都宮の栃木県立美術館で10月21日~12月24日まで谷文晁と葛飾北斎の企画展が開催されています。葛飾北斎の「富岳三十六景」は前半と後半で展示替えが行われ、「Great Wave」として有名な「神奈川沖浪裏」は前半に、「赤富士」として有名な「凱風快晴」は後半の展示でしたが、特別に12月22日~12月24日の3日間だけ「神奈川沖浪裏」が再展示され、両方揃って見ることができます。
新聞でその記事を見てから家内がずっと「本物をこの目で見たい!」と言っていました。私は駐車場も混むことだろうし、あまり乗り気ではなく「一人で電車で行ったら」と拒否していたのですが、昨日、夜勤から帰ってきた娘が「私も行きた~い。チロも連れてみんなで行こう」と言い出しまして、結局私も行くことになりました。まあ、拒否したまま家内一人で行かせたら、しばらくは冷たい仕返しを受けて満足な食事にありつけなかったかもしれません。チロは車の中だったら何時間でもおとなしく待っていてくれるので、熱中症の恐れのないこの季節は全く心配はありません。
混むだろうと心配していた駐車場も、ほんの数分待っただけで無事に入れました。さすがにITの時代で、展示されている絵画の説明は、(主なものだけですが)自分のスマートフォンで聞くことができます。専用の音声ガイドを借りなくて聞けるのはとても便利でした。展示はとても充実しており、谷文晁のたくさんの絵と、版画が中心と思っていた葛飾北斎の肉筆画もたくさん見ることができました。驚いたのは、素人の私が見ても北斎の水墨画は雪舟にも劣らないほどのものでした。やはり天才です。これだけ貴重なものばかりなのに、「富岳三十六景」などは、ガラスは掛けられていますが本当に間近で見ることができ、その緻密さに感激しました。絵師だけでなく、彫師、刷り師の職人の腕が合わさって初めてできる芸術作品だと思いました。最初は断っていましたが、行って実物を見て良かったです。きっかけを作ってくれた家内と娘に感謝です。
家内はミュージアムショップでトートバッグを買ってご満足のようです。今回の企画展の本を買おうかと言ったら「本物を見たのに、写真はいらない」と返ってきました。
おとなしく待ってくれていたチロに、ごほうびをあげようと思って、58ロハスマルシェに出店している宇都宮のチーズケーキ屋さん(12月9日のブログを見てください)に行ったのですが、残念ながらワンコ用のチーズケーキはイベント用でお店には置いていないとのことでした。仕方ないので私たち用のチーズケーキを買って来て、チロには帰ってからトッピングを多くした特製お夕飯をあげました。
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