一昨日のキンモクセイの写真のところに「下弦の月」と書きましたが、ちょっと雑学的な蘊蓄を述べたいと思います。
月は約29.5日の周期で「新月」→「上弦の月」→「満月」→「下弦の月」→「新月」と変化します。「上弦の月」と言うからには、月を弓に見立てた時に弦(つる)が上に、「下弦の月」の場合は弦が下にあるわけですね。それでは下は月の出直後の写真ですが「上弦の月」「下弦の月」のどちらでしょうか?
答えは、どちらも「下弦の月」です。特に上の写真は弦が上にあるのに「下弦の月」はおかしいのではないかと言われそうですが、下のイラストを見てください。
「上弦の月」「下弦の月」というのは月が沈む時の向きなのです。月はぐるっと回転しますので、「下弦の月」は月が出る時は弦が上向きなのです。
夕方に天頂付近に半月があったら「上弦の月」、明け方にあったら「下弦の月」です。向きの覚え方は、私は「上弦の月」は「上」ですから「う」で右側が丸く、「下弦の月」は「下」ですから「し」で左側が丸いと覚えました。「し」の丸いのは左側じゃなくて下側だろうなどと突っ込まないでください。
ちなみに、昨夜深夜、我が家の庭から見た月です。月齢22日で「下弦の月」を過ぎたばかりです。薄雲がかかっていたので少し不鮮明です。
イラストは「ウェザーニュース」から借用させていただきました。