柴犬は遺伝子的に最も狼に近い犬種だそうです。この話は以前から聞いていたのですが、その真偽も含め、根拠となるデータをなかなか確認できませんでした。調べた結果 National Geographic 2012年2月号にそれに関する記事が掲載されているということまではわかりました。National Geographic はバックナンバーを電子版で読むことができます。しかし、電子版で読めるのは2013年3月号以降で、それ以前であるこの号は読めません。いろいろ探し回ってこの度やっと本を入手することができました。
その記事によると、アメリカの大学チームと国立衛生研究所が85犬種900頭以上の犬の遺伝子を解析しました。その遺伝子の中で下の表で赤で示された「オオカミ系」と言われる遺伝子の割合が多いほど狼に近いと言うことになるらしいです。全犬種の中で赤い部分が一番多いのが柴犬なのです。
さて、その最も狼に近い柴犬のチロは車に乗るのが大好きで、居間で寝ていても、車のキーを取る音を聞いただけでパッと飛び起きてサッと外に飛び出して行きます。車に乗せてもらって、買い物や用事をしている間は1時間でもそれ以上でも、おとなしく後席で寝て待っています。おとなしく待っていられるので、熱中症が心配な真夏の暑い時以外は原則としていつも連れて行きます。
いつもはおとなしく後席で寝て待っているのですが、最近、車に戻ってみるとかなりの頻度で助手席で丸まっています。運転席にいることもあります。我々が戻るとノソッと起きて眠そうな目をしたまましぶしぶ後席に移動します。
助手席に来る理由は、どうやらマツダ2は運転席と助手席にシートヒーターが付いていてシートが暖かいからのようです。もちろんエンジンを切るとシートヒーターのスイッチも切れますが、切れてからもしばらくは余熱で暖かいからでしょう。シートヒーターの付いていないプリウスで出かけた時は一度も前の席に来たことがありません。狼に最も近い遺伝子を持っている割にはワイルドさはゼロです。