我が家は孫まで含め、全員イクラの醤油漬けが大好きです。なので、孫たちが泊りに来た時のために、生筋子が出回り始めたら、かなりたくさん醤油漬けを作って小分けして冷凍しておきます。去年・今年はコロナのために残念ながら孫たちは泊りに来られませんでしたので、冷凍したまま届けました。
例年ですと、旬の時期に那珂湊のおさかな市場に生筋子を買い出しに行くのですが、今年は(一応緊急事態宣言は解除になりましたが)遠くへの外出は自粛して市内のスーパーで買っています。今年は北海道の鮭が歴史的大不漁とのことで、とても高くて驚いています。このスーパーは他と比べるとかなりお手頃な値段で売っていますが、それでも例年の7~8割増しの値段です。それにもめげずに、入荷の度に買い込んで、今年も結構な量を作りました。このスーパーには毎週2回生鮭が入荷し、それを捌いて生筋子を取り出して売っていますので、鮮度が良くてとても満足しています。
作り方は、まず生筋子をほぐすことから始まります。40℃くらいのお湯の中に入れると卵を包んでいる膜が縮んでほぐしやすくなります。その時に少し塩を入れる(3%くらい)と良いと言われています。ただのお湯ですと卵がつぶれやすくなったり、旨味が溶け出してしまうと言われています。本当かどうかはわかりませんが、とりあえず塩は入れています。筋子が温まったところで、手で丁寧にほぐしても良いですが、量がある時は餅焼き網にこすりつけるのが一番簡単です。卵がつぶれてしまいそうな気がしますが、実際はつぶれずに簡単にバラバラになります。
バラバラになっても、まだ薄皮や血合いがついていますので、水を替えながら丁寧に取り除きます。普通の水で大丈夫です。きれいになるまで何回か行います。結構根気のいる仕事ですが、ここで手抜きをすると出来上がりがきれいになりません。普通の水を使うと、卵の膜が水を吸って白くなってしまいますが、最後に塩水につけるとまた鮮やかな色に戻ります。最後の塩水を省略して、直接たれに漬けても大丈夫です。
【水で洗った直後】
【塩水に漬けた後】
家内の秘伝のたれは日本酒50mℓ、みりん25mℓ、だし醤油40mℓ、薄口醤油40mℓです。これを煮切って冷ましてから使います。この量でイクラ2腹(約500~600g)を漬けることが出来ます。少しずつ割合を変えて試して、一昨年からこれに落ち着きました。塩気がきつくなく、マイルドな味です。だし醤油を白だしに変えると出来上がりの色がきれいになりますが、塩味がきつくなるので普通のだし醤油を使っています。薄口醤油は普通の醤油でも大丈夫ですが、出来上がりの色が濃くなります。漬け時間は冷蔵庫で4時間です。
後は、たれを切って小分けして冷凍しておけば、次のシーズンまで問題なくおいしく食べられます。